いつもの街の、いつもと違う表情

道行く糸街風景御茶ノ水ニコライ堂 徒然な雑記

良く晴れた土曜日。
会社に行くために、御茶ノ水で下りた時、
ニコライ堂の辺りで、後ろから呼ばれた気がした。
ん?と思いながら、振り向くと、以前、仕事関係の取引先の人がいた。

今は、私が部署異動になったので、その方(かた)に会うことは少なくなっていたのだが、
以前は、時折、飲みに行ったり、遊びに行ったりした人だった。

休日の土曜日なので、彼がオフタイムファッションなのはいうまでもないのだが、
なんとなく、ただのオフタイムファッションじゃない感覚を持った。

あ・・・。

「ウォーキングですか?」
「そうそう。」

彼は、晴れやかにそう答えた。
恐らく50代後半くらいの彼は、最近、ウォーキングを始めたらしい。
私たちは、歩きながら、話した。

「ウォーキング始めてから、やっぱり違います?」
「そうだね。やっぱりおなか周りが締まったって感じがするよ。」
「やるのは、土日ですか?」
「やっぱり、平日は、できないからねぇ。」
「どれくらい歩くんですか?」
「今は、不忍池から来たんだ。これから後楽園まで行って、馬券を買って(笑)、
 それで、うちまで帰るんだよ。だいたい2時間くらいかな。」

よく見ると、ジーンズの後ろポケットには、スポーツ新聞が刺さっている。

「趣味と実益を兼ねてますね♪それだけ歩くのなら、交通費、かからないっすね。」
「そうそう。休日は、交通費いらず、だよ(笑)」
「ですね(笑)」
「近々、メキシコに、カヤックをやりに行くから、ちょっと体力つけなきゃ、なんだ(笑)」
「へぇ~。」

彼は、とても爽やかな笑顔で、そう語ると、
私と別れ、後楽園を目指して、歩いていった。。

晴れた土曜日。
まだ少し寒さを感じるが、確実に春の訪れを感じさせる陽気。

「仕事の場所」としか感じない、いつもの街が、
ちょっと違う表情を見せてくれた気がして、
私は、少し軽やかな気持ちになった。。

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