仕事が終わり、午前1:00近くの終電に駆け込み帰宅する毎日。
昨日もいつもと変わらない私の帰宅事情だったが、今日は少しだけちがった風景に巡り会った。
「さようなら、交通博物館」
こう書かれた駅貼りポスターに足が止まった。

交通博物館。
地元な人以外はご存知ないかもしれないが、その名の通り、交通、特に鉄道に関する博物館である。
終電乗り込み時間の関係で、どんな形の「さようなら」なのか、確認できなかったのだが、いずれにしても今ある「交通博物館」がなくなることだけは紛れもない事実であるようである。
生まれて初めての社会科見学で訪れたのが、この交通博物館だった。
入口に突き出た新幹線の先頭車両。
リバイバルブームで人気が出た機関車の展示。
車両を半分に切った展示。
自分でいじることが山手線の運転席。
今のようなハイテク科学館がな時分、この交通博物館の施設は、この頃の子供だった私にとって、まさに「ハイテク」そのもの。そのワンダーランドに魅了された。
実は、今でも通勤の途中、電車交通博物館を毎日、目にしていて「今はどうなっているのだろう。。機会があったら行ってみたい」とずっと思ってはいたのだが、足は向かなかった。
そんな時に、
「さようなら」の文字。
胸に降ってくる郷愁の気持ちを止めることができない。
近くにいながら、行けなかったが、同じ思い出を持っている友人がいたら、彼らを誘って最後の勇姿を思い出に刻み込むために十年以上振りに交通博物館を訪ねてみようかと思う。
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